近年、YouTubeやTwitch、Mildom、さらにはKickなどの台頭により、誰でも気軽にゲーム実況やライブ配信を始められる時代になりました。
しかし「始めてはみたけれど、音がこもっている」「画質が悪くて見てもらえない」など、配信機材選びの重要性を痛感する配信者も少なくありません。
実際に、快適で魅力的なゲーム配信を行うには、配信に使用する機材の選び方が成果を大きく左右します。
音質・映像・照明、どれかひとつでも妥協すれば、視聴者の満足度やチャンネルの伸びに大きく影響を与えるのです。
本記事では、これから配信を始める初心者はもちろん、すでに活動している中級者にも役立つよう、配信に必要な機材をカテゴリ別に紹介します。
- 音質を左右するマイク
- 映像の美しさを引き出すキャプチャーボード
- 表情を引き立てるライティング機材
- 実際に配信者に人気のモデル
これらをわかりやすく解説しながら、コスパと実用性を両立したおすすめ配信機材を厳選しました。
あなたの配信環境を、今日からワンランク上へ。
最適な配信機材を選び、魅せる配信を始めましょう。
ゲーム実況・配信に必要な基本機材とは?
「ゲーム配信を始めたいけど、どんな機材を揃えればいいのか分からない」
そんな声をよく耳にします。
実際、配信機材にはさまざまな種類があり、選ぶべきものは配信スタイルによっても異なります。
ここでは、最低限必要な基本機材と、あると便利な補助機材をカテゴリごとに紹介します。
■ 配信に必須の基本機材
機材カテゴリ | 役割 |
---|---|
マイク | 音声収録。視聴者との信頼感を高めるにはクリアな音質が重要。 |
キャプチャーボード | ゲーム機の映像をPCに取り込む。PS5やSwitchでの配信に必須。 |
カメラ(フェイスカム) | 顔出し実況やリアクション演出に使う。 |
ライト(照明) | 表情を明るく見せたり、顔の影を減らす。特に顔出し配信では必須。 |
オーディオインターフェース | 高音質マイク(XLR接続)の使用やミキシングに必須。 |
■ あれば便利なサポート機材
機材カテゴリ | 利点 |
---|---|
マイクアーム | マイクを自由な位置に配置できる。机のスペースを有効活用。 |
グリーンバック | 背景を切り抜いてゲーム画面と合成できる(OBSなど対応)。 |
ノイズ除去機器(ゲート付きミキサーなど) | 外音をカットして配信の音質を安定化。 |
配信コントローラー(例:Elgato Stream Deck) | ワンタッチでシーン切替・効果音など操作ができ、作業効率UP。 |
■ 配信スタイルによって必要な機材が変わる
あなたの配信スタイルによって、揃えるべき配信機材は変わります。
- 🎮 ゲーム画面だけを配信 → マイクとキャプチャーボードがあれば最低限OK
- 😄 顔出し配信(バラエティ・雑談系) → カメラ、照明が特に重要
- 🎙 実況・解説系 → 声の聞きやすさが命なので、高性能マイクが最優先
- 📱 スマホ連携やモバイル配信 → モバイル用ライトやミニ三脚も視野に
実況音質が激変する!おすすめゲーム配信用マイク3選
ゲーム配信において視聴者が最もストレスを感じやすい要素のひとつが「音質の悪さ」です。
いくら映像が綺麗でも、マイクの音がこもっていたりノイズが多かったりすると、視聴者の離脱率は急激に上がります。
だからこそ、配信機材の中でもマイクは最重要クラスのアイテムです。
ここでは、初配信者から中級者までにおすすめできる高性能マイクを3つ厳選して紹介します。
① Shure MV7
- 接続:USB / XLR 両対応
- 指向性:単一指向性(カーディオイド)
- 主な特徴:
- USBで簡単にPC接続可能、XLRでミキサー接続もできる
- ノイズキャンセル内蔵でクリアな音声を実現
- Shure公式ソフトで音質カスタマイズ可能
こんな人におすすめ:
「配信機材に初めて本格的な投資をしたい人」「将来的にXLR運用も視野に入れている人」
② Logicool G Blue Yeti
- 接続:USB
- 指向性:単一・無指向・双指向・ステレオ(4パターン切替可能)
- 主な特徴:
- 音の広がり方をシーンごとに変更できる多指向性対応
- マイク本体にゲイン・ミュート・ヘッドフォン端子付き
- シンプルかつ配信初心者でも使いやすい設計
こんな人におすすめ:
「初めての配信用マイクを探している人」「会話・演奏など多用途に使いたい人」
③ RODE NT1-A
- 接続:XLR(オーディオインターフェース必須)
- 指向性:単一指向性
- 主な特徴:
- プロの録音現場でも使われる透明度の高い音質
- セットにポップガード・ショックマウント付き
- 非常に低ノイズ設計(ノイズレベルわずか5dBA)
こんな人におすすめ:
「とにかく声の質にこだわりたい人」「既にオーディオIFを導入している中級者以上」
ゲーム配信用マイクの選び方:USBとXLR、どちらがいい?
比較項目 | USBマイク | XLRマイク |
---|---|---|
接続の手軽さ | ◎(PC直結) | △(IFが必要) |
音質の伸びしろ | ○ | ◎ |
拡張性 | △ | ◎(複数機材接続可) |
初心者向け | ◎ | △ |
おすすめのマイクに関する記事はこちら
映像品質を左右するキャプチャーボード選び
高画質なゲーム映像をスムーズに配信するために欠かせないのが、キャプチャーボードです。
とくにSwitch・PS5・Xboxなどの家庭用ゲーム機をPCで配信する場合、キャプチャーボードは必須の配信機材となります。
ここでは、キャプチャーボードの種類や選び方、そしておすすめ製品を紹介します。
キャプチャーボードの種類と違い
種類 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
外付け型(USB) | USBでPCに接続するタイプ。取り回しが良く、ノートPCにも対応。 | 初心者・モバイル配信者 |
内蔵型(PCIe) | デスクトップPCに取り付けるタイプ。低遅延・安定性に優れる。 | 高画質配信・プロ志向のユーザー |
キャプチャーボード選びのポイント
- 解像度とフレームレート対応
- フルHD/60fps対応が基本。高画質を目指すなら4K/60fpsパススルー対応も。
- 遅延の少なさ
- アクションゲームやFPSでは遅延が命取りになるため、低遅延モデルを優先。
- ソフトウェアの互換性
- OBSやXSplitとの相性、専用ソフトの有無はチェック必須。
- HDCP解除への対応
- PS5など一部ゲーム機は著作権保護(HDCP)により録画できないケースがある。解除対応が必要。
おすすめキャプチャーボード3選
① Elgato HD60 X(外付けUSB)
- 接続方式:USB 3.0(外付け)
- 対応:1080p/60fps、4K60 HDRパススルー
- 特徴:
- OBS・Streamlabsと高い互換性
- VRR・HDR10・低遅延対応
- コンソールゲーマーに圧倒的人気
こんな人におすすめ:Switch・PS5配信を快適に行いたい人
② AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS(外付けUSB)
- 接続方式:USB 2.0
- 対応:フルHD録画 / 4Kパススルー
- 特徴:
- SDカード録画可能(PCレス録画対応)
- コンパクトで持ち運びにも便利
- マイクミックス機能付き
こんな人におすすめ:配信だけでなく、オフライン録画もしたい人
③ AVerMedia GC573 Live Gamer 4K(内蔵型PCIe)
- 接続方式:PCI Express(内蔵)
- 対応:4Kp60 HDR / 1080p240 / 1440p144
- 特徴:
- 超低遅延&超高フレームレート対応
- デュアルPC配信や本格的な大会配信にも使用可能
こんな人におすすめ:ガチ配信・大会・プロ志向の本格派
補足:配信ソフトとの互換性も重要
キャプチャーボードは、OBS StudioやStreamlabs OBSと組み合わせて使用することが前提となる場合が多いため、事前にソフトとの動作確認を行うことをおすすめします。
また、Elgato製品はElgato Game Capture、AVerMedia製品はRECentralといった専用ソフトでも高機能な録画・配信が可能です。
配信機材としてのキャプチャーボードは、映像の入口そのもの。
正しく選ぶことで、視聴者に高品質なゲームプレイを届けることができます。
次は、視聴者の印象を大きく左右する「ライティング機材」について紹介します。
キャプチャーボードに関する記事はこちら
その他の便利機材・快適化アイテム
ここまで紹介してきたマイク・キャプチャーボード・ライトは、配信 機材の三大必須アイテムとも言える存在ですが、配信をより快適に、より魅力的にするためには“+α”の機材が大きな違いを生み出します。
このセクションでは、配信環境の質をワンランク引き上げるための補助機材・快適化アイテムを紹介します。
① オーディオインターフェース(例:YAMAHA AG03 MK2)
- 用途:XLRマイク接続/音質改善/音量バランス調整/SE挿入
- 特徴:
- コンパクトサイズに音声ミキサー機能を搭載
- 配信向けループバック機能でゲーム音+マイク音を一括制御
- 配信アプリ(OBSなど)との親和性も高い
こんな人におすすめ:音声クオリティにこだわる中〜上級配信者
② フェイスカメラ(例:Logicool C920n)
- 用途:顔出し・リアクション配信・動画収録
- 特徴:
- フルHD1080p対応、オートフォーカス付き
- USB接続で設定も簡単
- マイク内蔵でサブ用途にも活躍
こんな人におすすめ:顔出し配信、または録画・編集も行う配信者
③ マイクアーム
- 用途:マイクの自由な位置調整/デスクの作業スペース確保
- 特徴:
- 机へのクランプ固定式
- ショックノイズの軽減
- 配信中の「音ズレ・ズレ落ち」も回避できる
補足:マイクとの互換性(ねじサイズ)を確認して購入しましょう。
④ サウンドクッション・防音マット
- 用途:部屋の反響音を軽減/隣室への音漏れ対策
- 特徴:
- 発泡ウレタン素材などで簡単に設置可能
- マイクの集音品質にも影響あり
- 賃貸OKな貼って剥がせるタイプも多数
こんな人におすすめ:反響音が気になる方/夜間配信が多い方
⑤ 冷却ファン付きモニター台・照明用USBハブ
- 用途:配信中の機材トラブル回避・熱対策
- 特徴:
- 長時間配信でPCやインターフェースが熱を持つのを抑制
- ライトやカメラのUSB給電用ハブとしても便利
【便利機材の導入は“継続配信”を支える】
「映像・音声・照明」は視聴者向けの品質向上、
一方で、今回紹介したような便利機材は配信者自身の快適性・継続性を高めてくれるアイテムです。
配信 機材を揃える際は、“使う側の負担を減らす”という視点も非常に重要です
他にも、ストリームデッキなど便利な機材はたくさんあるのでチェックしましょう!
まとめ|快適な配信環境は「適材適所の機材選び」から
配信を始めるうえで最も大切なのは、自分のスタイルに合った配信 機材を選ぶことです。
いくら高価なアイテムでも、用途に合っていなければパフォーマンスを発揮できません。
逆に、自分にぴったりの機材を選ぶことで、視聴者の体験は劇的に変化し、継続的なファン獲得・チャンネル成長につながります。
本記事で紹介した主な機材カテゴリ
- マイク:音質の印象がそのまま配信のクオリティを決定
- キャプチャーボード:SwitchやPS5などゲーム映像を取り込む必須機材
- ライト(照明):顔出し映像の“プロっぽさ”を引き出す
- オーディオインターフェース:音声制御の自由度と品質を向上
- フェイスカメラ・マイクアーム・防音材など:配信を快適に支える裏方機材
ゲーム配信用機材選び=「自己投資」
視聴者にとっては「音・映像・リアクション」がすべてです。
特別なスキルがなくても、配信環境を整えるだけで“プロ感”が出せる時代になりました。
- これから配信を始めたい人
- 現在の環境に物足りなさを感じている人
- セールや機材更新を検討している人
そんな方にとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。
- 使用してみたいマイク・キャプチャーボードをチェック
- 配信スタイル(顔出し・実況・録画など)を整理
- 予算に応じて「まず1つ」から導入してみましょう!
配信機材の選択は、配信者としての未来への第一歩です。
あなたの声・映像・演出を最大限に伝える機材を選んで、
視聴者の心に届く配信を始めてみてください。