
240Hzゲーミングモニターの実力とは
「エイムは合っていたのに、なぜか撃ち負ける…」
そんな経験、FPSプレイヤーなら誰もが一度はあるのではないでしょうか。
それ、モニターのリフレッシュレートが原因かもしれません。
現在、多くのプロゲーマーが愛用しているのが240Hzのゲーミングモニター。
1秒間に240フレームの映像を描画できるこのモニターは、144Hzを大きく上回る滑らかさと応答性能を誇り、視認性や追従性の面で圧倒的な差を生み出します。
特にApex LegendsやValorant、Fortniteなどの高速戦闘を求められるタイトルでは、その違いは歴然。
わずか0.1秒の反応差が勝敗を左右するシビアな場面でこそ、240Hzモニターの優位性が真価を発揮します。
本記事では、そんな240Hzゲーミングモニターの基礎知識から選び方、2025年の最新おすすめモデルまでを徹底解説。
プロ仕様モデルからコスパ重視モデルまで、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです。
通常のモニターとゲーミングモニターの違いについての記事も併せてご覧ください。
なぜ240HzゲーミングモニターがFPSに最適なのか?

144Hzとの違いは“滑らかさ”と“反応速度”にある
240Hzゲーミングモニターとは、1秒間に240回の描画ができるゲーミングモニターのことです。
一般的な60Hzモニターは1秒間に60コマ、144Hzモニターでも144コマしか表示できません。
これに対し、240Hzはその倍近いフレーム数を表示可能。敵の動きがより滑らかで正確に視認でき、撃ち合いの瞬間に反応しやすくなります。
特にApex LegendsやVALORANT、Call of DutyなどのFPSでは、敵との遭遇から射撃までの一瞬が勝敗を分けるため、表示の遅延や視認の誤差が大きな差になります。
実際のプロゲーマー使用率も“240Hz”が主流に
海外プロの使用デバイスをまとめた「ProSettings」などの統計を見ると、240Hz以上のモニター使用率は70%以上。
国内外問わず、多くのトッププレイヤーが240Hz環境を標準にしており、「勝つために必要な装備」として位置付けられています。
240Hzの恩恵が最大になるのは“高FPS出力”と組み合わせたとき
240Hzゲーミングモニターの性能を活かすには、ゲーム側で240fps以上を安定して出力できる環境が必要です。
例えば、RTX 4060以上のグラフィックボードを搭載したゲーミングPCなら、VALORANTやCS2などの軽量FPSでは常時240fpsが可能です。
ゲーミングモニターを240Hzにしても、PC性能が低いと意味がありません。モニターとグラボの相性は非常に重要です。
240Hzゲーミングモニターの選び方【初心者でも失敗しないポイント】

240Hzという高リフレッシュレートに対応しているだけでもハイスペックですが、性能を最大限に活かすには“他の要素”も重要です。ここでは、240Hzゲーミングモニターを選ぶうえでチェックすべきポイントをわかりやすく解説します。
1. パネル種類|IPSが主流、TNは応答速度に優れる
パネル | 特徴 | おすすめタイプ |
---|---|---|
IPS | 発色がきれい・視野角が広い | 画質重視・動画/配信もする人 |
TN | 応答速度が速い・安価 | 競技性重視のガチFPS勢 |
VA | コントラストが高いが遅延あり | 非推奨(240Hzでは少数派) |
IPSパネルの進化で、応答速度1msのIPSも多く登場しており、FPSでも問題ない水準です。
2. 応答速度(GtG/MPRT)|1ms以下が目安
- GtG(Gray to Gray):一般的な応答速度の指標。1ms以下であれば残像が少なく快適。
- MPRT(Motion Picture Response Time):動画表示時の残像感に近い指標。0.5msが理想。
特に高速スクロールやエイム操作時の“にじみ”や“ブレ”を防ぎたいならMPRTにも注目しましょう。
3. 解像度|FHDが基本、WQHD対応モデルも増加中
- FHD(1920×1080):軽量タイトルで240fpsを出しやすく、価格も手頃。FPSでは最も実用的。
- WQHD(2560×1440):画質向上と作業効率も◎。ハイスペックGPUが必須。
「高画質+高フレームレート」の両立を目指すなら、RTX4070以上+WQHD対応モニターが理想です。
4. 接続端子|DisplayPort 1.4 or HDMI 2.1対応か確認!
240Hz表示には帯域の広いケーブル接続が必須。
多くの240HzモニターはDisplayPort接続が推奨されています。
- ✅ DisplayPort 1.4:WQHD@240Hzや4K@144Hzにも対応。PC接続の定番。
- ✅ HDMI 2.1:PS5やXbox Series Xでも高リフレッシュレートに対応。
HDMI 2.0しかないモデルは240Hz表示できないこともあるため要注意!
5. G-SYNC・FreeSync|ティアリング防止に効果あり
可変リフレッシュレート(VRR)に対応していると、FPS中のカクつきやブレを大幅に軽減できます。
- G-SYNC:NVIDIA GPUに最適。上位モデルで搭載率高め。
- FreeSync Premium / Pro:AMD GPU向け。コスパモデルでも対応あり。
6. スタンド機能・VESA対応|ゲーミング環境に柔軟性を
- 高さ調整・チルト・スイーベル対応のスタンドは快適性に直結
- VESAマウント対応ならモニターアームで省スペース設置が可能
デスク上の環境をすっきりさせたい方はモニターアームもチェックしてみましょう!
【2025年最新版】240Hzゲーミングモニターおすすめモデル5選
ここでは、サイズ・解像度・用途に合わせた厳選モデルを紹介します。
FPSや競技シーンに強いものから、日常使いも快適なバランスタイプまで、幅広くラインアップしています。
【24~25インチ部門】プロ定番サイズ・競技向けに最適
1. BenQ ZOWIE XL2546K
- 解像度:FHD(1920×1080)
- パネル:TN / DyAc⁺搭載
- 接続:DP / HDMI
- 主な特徴:
- eスポーツ定番、VALORANTやCS2プロにも愛用者多数
- フリッカーフリー、アイシールド付きの競技用設計
- おすすめ用途:本気のFPSプレイヤー向け
2. ASUS VG259QM
- 解像度:FHD
- パネル:Fast IPS
- 最大リフレッシュレート:280Hz(OC)
- 特徴:
- ELMB Sync搭載で残像感ほぼゼロ
- G-SYNC互換対応
- おすすめ用途:滑らかさ重視のライト〜中級FPSプレイヤー
【27インチ部門】視認性と没入感を両立
3. LG UltraGear 27GP750-B
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:240Hz
- パネル:IPS
- 特徴:
- WQHD&240Hzのコスパ抜群モデル
- 応答速度1ms、FreeSync対応
- おすすめ用途:画質も重視したい人に
4. Alienware A2521HF
- 解像度:WQHD
- リフレッシュレート:240Hz(OC 280Hz)
- パネル:Nano IPS
- 特徴:
- NVIDIA G-SYNC Certified
- おすすめ用途:eスポーツ+映像美どちらも求める方に
【32インチ以上】大画面×高フレームレートで快適
5. ASUS ROG Swift PG32UQXR
- 解像度:4K(3840×2160)
- リフレッシュレート:最大240Hz(DisplayPort 2.1)
- 特徴:
- 最新のDP2.1搭載・超ハイエンドモニター
- プロレベルのHDR表示対応
- おすすめ用途:トップ層や配信+編集もこなすプレイヤー
240Hzゲーミングモニターにおすすめのグラボや設定方法

240Hzゲーミングモニターを導入しても、PC側の出力性能が低ければ本来の性能は発揮できません。
このパートでは、フルHD~WQHD解像度で240fpsを安定して出力できるGPU(グラフィックボード)と、設定面での注意点をご紹介します。
240Hz対応に必要なグラボ性能とは?
解像度 | 推奨GPU | 代表タイトルでの240fps動作目安 |
---|---|---|
フルHD | RTX 4060 / RX 7600 以上 | VALORANT、CS2、Apex(低設定) |
WQHD | RTX 4070 / RX 7700 XT 以上 | Apex、CoD、PUBG(中設定) |
4K(超上級者向け) | RTX 4080 / 4090 | 軽量ゲームでの240fps実現が可能 |
特にWQHD環境ではRTX 4070以上が現実的なラインです。
4K×240Hz表示はごく一部のハイエンド構成でのみ可能です。
接続端子にも注意!DisplayPort 1.4が基本
240Hzの高リフレッシュレート表示には、高速な映像信号のやり取りができる接続端子が必須です。
- DisplayPort 1.4以降(推奨)
→ フルHD~WQHD 240Hzに安定対応 - HDMI 2.1(一部モニター・PS5にも対応)
→ フルHD 240Hzに対応するが制限あり
ケーブルが古いと正しく表示されないこともあるため、DisplayPort 1.4/2.1対応ケーブルの使用を推奨します。
Windows側で“240Hz”を有効に設定しよう
モニターを接続しただけでは、デフォルト設定が60Hzや144Hzになっている場合があります。
以下の手順でリフレッシュレートを手動で変更しましょう。
- デスクトップ右クリック →「ディスプレイ設定」
- 下にスクロールし「ディスプレイの詳細設定」
- 接続したモニターを選び、「リフレッシュレート」で240Hzを選択
ゲーム内でも「fps上限」「V-Sync」などの設定を調整することで、240Hzの恩恵を最大化できます。
よくある質問(FAQ)|240Hzゲーミングモニター編
Q1. 240Hzモニターと144Hzモニターは体感でどれくらい違いますか?
A. 体感の差は明確です。特にエイム追従性や視認性が大きく向上します。144Hz→240Hzへの移行で「敵が見やすくなった」「撃ち合いに勝てるようになった」と感じるユーザーは多く、FPSゲームにおいては視覚的有利が得られる要素です。
Q2. PS5やSwitchは240Hzに対応していますか?
A. 現時点でPS5もNintendo Switchも240Hz出力には非対応です。
PS5は最大120Hz、Switchは最大60Hzまでとなっており、240Hzモニターを使ってもリフレッシュレートの上限には達しません。
PCゲーム用途での使用を前提にするのがおすすめです。
Q3. 240Hz出すにはどのくらいのPCスペックが必要ですか?
A. 軽量なタイトル(VALORANTなど)であればRTX 4060クラスのGPUで十分ですが、ApexやCall of Dutyなど重量級タイトルではRTX 4070以上が理想です。
また、CPU性能やメモリ16GB以上の構成も重要です。
Q4. 240Hzモニターは目に悪いですか?
A. 一般的には、高リフレッシュレートの方が目の疲れが少ないとされています。
ただし、輝度が高すぎたり、ブルーライトカット機能がないと疲労の原因になります。
フリッカーフリーやブルーライト低減機能搭載モデルを選ぶと快適です。
Q5. 240Hzに設定してもなぜか144Hzでしか表示されません
A. 多くの場合、以下の要因が考えられます。
- 接続がHDMI 2.0以下で帯域不足
- グラフィックボードの設定が制限されている
- Windows側でリフレッシュレートが設定されていない
→ 対策として、DisplayPort 1.4ケーブルでの接続と、Windowsの設定確認が必要です(※設定方法は前述パートを参照)。
まとめ|240Hzゲーミングモニターで勝率は本当に変わる

240Hzゲーミングモニターは、単なる高スペック機材ではなく、FPSで“勝つ”ための最重要装備の一つです。
表示の滑らかさ・応答速度・視認性のすべてが向上することで、撃ち合いの0.1秒を制する力をあなたに与えてくれます。
とくに以下のようなプレイヤーには、240Hzは明確なメリットがあります。
- ランクマッチや大会で本気で上位を目指す
- 敵の動きがブレて見える、撃ち負けると感じている
- 144Hzからのステップアップを考えている
- ゲーム内だけでなく、モニターでも差をつけたい
また、240HzモニターはPC構成・ケーブル・設定の最適化によって性能を最大限発揮します。
本記事で紹介したおすすめモデルや設定方法を参考に、ぜひ自分の環境に合ったベストな1台を見つけてください。