FPSゲームとは何か?
この記事では、その基礎から最新トレンドまでを徹底解説します。
リアルタイムで敵を倒す爽快感が魅力のFPSジャンルは、PC・スマホ問わず人気のゲームジャンルです。
今回は、VALORANT や Apex などの人気タイトルを交えながら、初心者〜中級者向けにわかりやすく解説。
また、始めるために必要な機材や設定のポイントも紹介します。
FPSゲームとは?基本概念と歴史

FPS(First Person Shooter)の意味と特徴
「FPS」とは First Person Shooter(ファースト・パーソン・シューター)の略で、プレイヤーがキャラクターの視点(=一人称視点)で銃や武器を使い戦うアクションゲームのことです。
自分の手や武器が画面に映り、あたかも自分自身が戦場にいるような臨場感が味わえるのが最大の特徴です。
また、TPS(Third Person Shooter:三人称視点)と異なり、視野が狭い分、敵を察知する反応速度やエイム(照準)の正確さが求められます。
そのため、FPSは単なるアクションではなく、戦略性・反射神経・チームワークのすべてが試されるジャンルとも言えます。
FPSゲームの起源と進化
FPSの歴史は1990年代初頭にまでさかのぼります。
代表的な初期作品は『Wolfenstein 3D(1992年)』や『DOOM(1993年)』などで、これらが「3D視点シューティング」の礎を築きました。
その後、『Counter-Strike(1999年)』が登場し、eスポーツ競技としてのFPS文化が確立。
近年では『Apex Legends』『VALORANT』『Call of Duty』など、高グラフィックかつチーム制・戦略性を重視した作品が主流となり、世界中で大会が開催されています。
スマートフォン版の『Call of Duty: Mobile』『PUBG Mobile』なども登場し、FPSは今やPC・コンソール・スマホの垣根を超えて楽しめるジャンルへと進化しました。
FPSゲームとフレームレート(FPS)/描画性能との関係
FPS(フレームレート)の意味とは
「FPS」とは、Frames Per Second(フレーム毎秒)の略で、1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値です。
例えば、60FPSなら1秒間に60枚の画像を表示しており、数字が高いほど動きがなめらかになります。
この値は、ゲームの快適さや操作の反応速度に直結するため、FPSゲーム(First Person Shooter)とは別の意味を持つ重要な用語でもあります。
フレームレートがプレイに与える影響
FPSゲームでは、一瞬の判断や反応が勝敗を分けるため、フレームレートが低いと致命的な遅延が発生することがあります。
例えば、30FPSと144FPSでは、敵を視認できるタイミングに差が生まれ、照準のズレや弾の発射遅れが起こることも。
そのため、eスポーツや大会シーンでは最低でも144FPS以上を出せる環境が推奨されています。
モニターのリフレッシュレートとの関係
フレームレートはモニターのリフレッシュレート(Hz)とも密接に関係しています。
リフレッシュレートは、モニターが1秒間に何回画面を更新できるかを示す値で、例えば144Hzのモニターは1秒間に144回画面を更新可能です。
つまり、高FPSの映像を表示するには、それに対応した高Hzモニターが必要になります。
近年では、240Hz・360Hzのゲーミングモニターも登場しており、Apex Legends や VALORANTのような反射神経を競うFPSでは、この環境が有利に働きます。
低FPS環境での弊害
- 敵がカクついて見える
- エイム精度が下がる
- 入力遅延が増える
- 長時間プレイ時の疲労感が増す
このような理由から、FPSゲーマーにとって「FPSを上げること」は、単なる快適性の問題ではなく勝敗を左右する重要な要素といえます。
人気FPSゲーム5選紹介

VALORANT
特徴・魅力
5対5のタクティカルFPS。
個性豊かな「エージェント」ごとにスキル(アビリティ)が設定され、戦略と射撃技術の両立が求められます。
ラウンド制で攻防が明確に分かれ、武器の購入タイミングや経済管理も勝敗を左右するなど、戦術性が非常に高いのが特徴です。
どんな人におすすめ?
- 戦略を立てるのが好きな人:単純な撃ち合いではなく、位置取り・連携・心理戦を楽しみたい人に最適。
- チームプレイが得意な人:仲間との連携が必須なので、ボイスチャットを使って協力したいタイプにぴったり。
- 大会・eスポーツに興味がある人:VALORANTは世界規模の大会が多く、競技シーンの熱量も非常に高い。
Apex Legends
特徴・魅力
3人1組のチームで生き残りをかけて戦うバトルロイヤルFPS。
キャラクター(レジェンド)には固有スキルがあり、移動・攻撃・回復などに個性が出ます。
スピード感と緊張感のある戦闘が魅力で、ジャンプ・スライディング・ジップラインなどのアクション性も高いです。
どんな人におすすめ?
- スピーディなアクションが好きな人:射撃と移動を同時にこなす「立ち回り」が得意な人に向いています。
- チームでワイワイ楽しみたい人:仲間との連携が重要で、ボイスチャットを活用したプレイが盛り上がります。
- スリル重視の人:最後の1部隊になるまで戦う緊張感を楽しみたい人にぴったり。
Counter-Strike 2
特徴・魅力
FPSの原点ともいえる名作シリーズ。テロリストとカウンターテロリストの2チームに分かれ、爆弾設置や人質救出などのミッションを遂行します。
正確なエイムと戦術理解が何よりも求められ、プロシーンでも根強い人気を誇ります。
どんな人におすすめ?
- 純粋な射撃スキルを磨きたい人:反動制御や射撃精度など、FPSの基礎を徹底的に練習したい人に最適。
- 競技志向のプレイヤー:CS2は世界的なeスポーツ大会で採用されており、プロを目指す人の登竜門的存在。
- 堅実なゲームバランスを求める人:アイテム・スキルなどに左右されず、実力勝負を楽しみたい人におすすめ。
Overwatch 2
特徴・魅力
「ヒーロー」と呼ばれるキャラクターを操作し、チームで目標を奪い合うFPS。銃撃だけでなく、シールド・回復・瞬間移動など、多彩なスキルが交錯するスピーディなバトルが特徴。アニメ調のグラフィックと明るい雰囲気も魅力です。
どんな人におすすめ?
- キャラクター性を重視する人:お気に入りのヒーローを使って個性を出したい人にぴったり。
- サポートプレイが好きな人:回復やバフなど、支援役でチームを支えたいタイプにも向いています。
- 派手なアクションが好きな人:スキル演出が華やかで、戦場のカオス感を楽しみたい人に最適。
Call of Duty: Modern Warfare II(CODシリーズ)
特徴・魅力
世界中で大ヒットしているミリタリーFPS。リアルな戦場を再現した映像演出やサウンド、豊富な武器カスタマイズが魅力。1人用キャンペーンも高評価で、映画のような臨場感を味わえます。
どんな人におすすめ?
- リアルな戦場体験を味わいたい人:爆発音や足音の臨場感、銃撃の衝撃など、リアリティ重視の人に最適。
- 幅広いモードを遊びたい人:マルチプレイ・ゾンビ・キャンペーンなど、多彩なコンテンツが楽しめます。
- カジュアルにFPSを始めたい人:直感的な操作性で、初心者でもすぐに世界観に没入できます。
スマホFPSの現状と注目タイトル
モバイルFPSの進化と人気の理由
近年はスマートフォンの性能向上により、FPSゲームがPCやコンソールだけでなく、スマホでも快適にプレイ可能になりました。
高リフレッシュレート対応のスマホや、Bluetooth接続のコントローラー対応も進み、モバイルでも遅延の少ない環境が整いつつあります。
また、スマホFPSの魅力は「いつでも・どこでも・友達と遊べる手軽さ」。
通勤通学中や休憩時間に短時間プレイできる点が、多くのユーザーに支持されています。
人気スマホFPSゲーム3選
Call of Duty: Mobile
世界的人気シリーズ『Call of Duty』のモバイル版。
高画質なグラフィックとスムーズな操作感で、スマホFPSの完成度を一段上げた代表作です。
チームデスマッチやバトルロイヤルなど多彩なモードがあり、PC版に劣らないボリューム。
- グラフィック品質:非常に高い
- 操作性:カスタムHUDで自由にボタン配置が可能
- モード:マルチ・ゾンビ・BR対応
PUBG Mobile
世界で最もプレイヤー数の多いバトルロイヤルFPSの一つ。
100人が同時に戦うスリリングなゲーム性が魅力で、スマホFPSの草分け的存在です。
近年では軽量版「PUBG MOBILE LITE」も登場し、ミドルスペック機でも遊びやすくなっています。
- 戦略性:マップごとの立ち回りが重要
- チーム要素:フレンドとの連携プレイが可能
- 射撃感:シンプルながら中毒性が高い
Apex Legends Mobile(※一時サービス終了)
2022年に登場した人気タイトル『Apex Legends』のモバイル版。
スマホ向けに最適化された操作感と新キャラクター(レジェンド)が話題になりました。
現在は一時的に配信が停止されていますが、再始動を期待するファンも多いです。
- 独自要素:オリジナル操作システム&専用レジェンド
- 今後の再展開:EAが再リリースを検討中(海外報道)
スマホ版FPSとPC版の違い
項目 | スマホ版 | PC版 |
---|---|---|
操作方法 | タッチ操作(直感的) | マウス+キーボード(精密) |
グラフィック | 中~高設定でも制限あり | 超高画質で細部まで表現可能 |
プレイ環境 | どこでも遊べる | 安定した環境が必要 |
競技性 | カジュアル層が中心 | プロ・eスポーツ大会向け |
スマホ版FPSは「気軽に遊びたい層」、PC版は「本格的に極めたい層」にそれぞれ最適化されています。
最近では コントローラー接続やクロスプレイ対応タイトル も増え、両者の差は少しずつ縮まっています。
初心者向けFPSゲームランキング/おすすめ順
1位:VALORANT(ヴァロラント)
初心者にも比較的入りやすいタクティカルFPS。
照準(エイム)の基礎練習やマップ理解を学ぶのに最適な設計で、公式が提供する練習モードも充実しています。
キャラクターのスキルで差をつけやすく、チームでの役割分担を学ぶのにも向いています。
おすすめポイント
- チュートリアル・練習場がしっかりしている
- 日本国内のプレイヤー人口が多くマッチングが早い
- 初心者〜中級者の大会や配信も豊富
2位:Overwatch 2(オーバーウォッチ2)
多彩なヒーローが登場し、それぞれのスキルで戦うチームFPS。
単なる撃ち合いではなく、サポート・防衛・突撃といった「役割」で貢献できる点が初心者にも優しい。
おすすめポイント
- キャラクターごとに難易度が異なり、初心者向けヒーローも多い
- 回復や盾など、エイム以外でチームに貢献できる
- カジュアル層が多く、明るい雰囲気で遊びやすい
3位:Apex Legends(エーペックスレジェンズ)
テンポの速いバトルロイヤルFPS。
初心者には難しく感じる部分もありますが、操作を覚えれば非常に爽快で、味方と協力して勝ち残る達成感が大きい。
おすすめポイント
- 自動ピンシステムが優秀で、ボイスなしでも意思疎通が簡単
- 練習用モードで射撃訓練が可能
- 移動操作が軽快で、遊んでいて楽しい
4位:Call of Duty: Modern Warfare II
リアル系FPSの代表格。
キャンペーン(1人用)モードで銃の操作感や戦場の流れを学べるため、FPS初心者が基礎を覚える教材的タイトルとしてもおすすめです。
おすすめポイント
- チュートリアルが丁寧で操作説明がわかりやすい
- 実際の軍事作戦に近いリアリティ
- 初心者向けモードも充実
5位:PUBG: Battlegrounds(ピーユービージー)
FPS初心者でも楽しめるクラシックなバトルロイヤル。
草むらに伏せたり、物陰に隠れて戦うなど、「戦略重視」のスタイルを学びやすい。
おすすめポイント
- 緊張感と静かな駆け引きを楽しみたい人に◎
- 銃声や足音を聞き分ける練習になる
- スマホ版「PUBG Mobile」もあり、気軽に始められる
FPS初心者が選ぶ際のポイント
- 練習モードやチュートリアルがあるか
→ まずはエイム練習やリコイル制御の感覚を掴むことが大事。 - 自分の好みのスピード感に合っているか
→ 戦略重視ならVALORANT、爽快重視ならApex。 - 仲間と遊びやすいか
→ ボイスなしでも遊べるシステム(例:Apexのピン)を重視すると◎。
FPSゲームを始めるための機材・設定のポイント
ゲーミングPC・モニターのスペック
FPSではフレームレート(FPS値)と描画遅延が勝敗に直結します。
そのため、CPU・GPUともに中~上位スペックが推奨。
特に以下を目安にすると安定します。
推奨構成 | 目安スペック |
---|---|
CPU | Intel Core i5 / Ryzen 5 以上 |
GPU | RTX 3060 / RX 6600 XT 以上 |
メモリ | 16GB 以上 |
ストレージ | SSD(NVMe推奨) |
また、ゲーミングモニターは リフレッシュレート144Hz以上・応答速度1ms以下 のモデルを選ぶことで、敵の動きを滑らかに捉えやすくなります。
マウスとマウスパッド
FPSではマウスの精度と軽さが命です。
おすすめは以下のような条件を満たすゲーミングマウス
- センサー精度:20,000DPI以上
- ポーリングレート:1,000Hz(できれば8,000Hz対応)
- 重量:70g以下が理想
(例:Logicool G PRO X Superlight 2, Razer Viper V3 Pro)
マウスパッドも重要で、滑りやすい「スピードタイプ」と止めやすい「コントロールタイプ」があります。
自分のエイムスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
キーボードの選び方
FPSでは素早い入力が必要なため、メカニカルキーボードが定番。
スイッチの種類(軸)によって操作感が異なります。
軸の種類 | 特徴 |
---|---|
赤軸 | 押し心地が軽く、静音性が高い(FPS向け) |
青軸 | クリック感と音が特徴、タイピング向け |
茶軸 | バランス型で万能タイプ |
銀軸 | 反応速度が非常に速く、プロFPS選手にも人気 |
ヘッドセット・オーディオ設定
足音や環境音を正確に聞くことは、FPSでは「もう一つの目」といえます。
サラウンド対応のヘッドセットを使うと、敵の方向を立体的に把握できます。
また、マイク付きモデルならVC(ボイスチャット)や配信にも便利。
音量バランスは「ゲーム音70%:ボイス30%」程度が推奨です。
設定と練習のポイント
- グラフィック設定は「パフォーマンス優先」に(不要な影・エフェクトはOFF)。
- マウス感度は「低め」で固定し、筋肉メモリを育てる。
- クロスヘア(照準)は自分の目に合う色・太さを選ぶ。
- 射撃練習場・デスマッチモードで毎日短時間でもエイム練習をする。
FAQ|FPSゲームに関するよくある質問

Q1. FPSとTPSの違いは何ですか?
FPS(ファーストパーソン・シューティング)は「自分の視点」でプレイするゲームで、銃口の先に何があるかを自分の目線で確認できます。
一方、TPS(サードパーソン・シューティング)は「キャラクターの後ろからの視点」で、周囲の状況を広く把握しやすいのが特徴です。
例:FPS=『VALORANT』『Apex Legends』/TPS=『Fortnite』『スプラトゥーン3』
Q2. FPSを始めるのにおすすめのデバイスはありますか?
初心者なら、軽量マウス(例:Razer Viper V3 Pro、Logicool G PRO X Superlight 2)や反応の早いキーボード(赤軸・銀軸)を選ぶと操作しやすいです。
また、モニターは144Hz以上が理想。
滑らかな映像がエイム精度に直結します。
Q3. FPSを始めるならどのタイトルがおすすめ?
チーム戦で学びながら上達したいなら『VALORANT』、爽快なスピード感を求めるなら『Apex Legends』、リアル戦闘を体験したいなら『Call of Duty: MWII』がおすすめです。
どのタイトルも無料プレイ可能なので、自分のプレイスタイルに合うものを探してみましょう。
Q4. 練習で上達するには何をすればいい?
「毎日15分でも射撃訓練場に入る」ことが一番の近道です。
AIM(照準)の感覚は筋肉記憶で覚えるものなので、短時間でも継続が重要です。
また、プロ選手やストリーマーの設定・感度を真似してみるのも効果的です。
Q5. スマホ版でも上達できますか?
「Call of Duty Mobile」や「PUBG Mobile」はタップ操作でも十分に戦える設計です。
ただし、コントローラーやイヤホンを使うとさらに快適にプレイできます。
まとめ
FPSゲームは、反射神経や戦略性を鍛えるだけでなく、仲間と協力して勝利をつかむチームプレイの面白さが魅力です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、設定を整えて少しずつ慣れていけば、誰でも確実に上達できます。
自分に合ったタイトルを選び、マウスやヘッドセットなどの環境を整えるだけで、プレイ体験は格段に変わります。
FPSは単なるゲームではなく、集中力と判断力を磨けるエンタメです。
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