2025年9月、Logitech(ロジクール)は次世代ゲーミングマウス
「Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKE」 を正式発表しました。
このモデルは、従来の物理スイッチを廃止し、
新開発の「HITS(Haptic Inductive Trigger System)」 によりクリックを
電磁誘導+ハプティック技術で再現する、業界初の構造を採用しています。
センサーには最新の HERO 2 センサー を搭載し、
最大 44,000 DPI/8,000 Hzポーリングレート に対応。
重量は約 65 g と軽量ながら、
クリック応答速度の最大30 ms短縮(メーカー発表値) という高性能を実現しています。
発表時点での発売予定は 2026年初頭(early 2026)、
海外では価格 US $179.99(約26,000〜30,000円) で販売予定。
日本国内ではまだ発売日・価格ともに未定ですが、次世代クリック技術の転換点として注目しています。
本記事では、この PRO X2 SUPERSTRIKE の特徴・スペック・発売情報を解説します。
Logitech G PRO X2SUPERSTRIKEとは?
Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEは、ロジクールが2025年9月に正式発表した次世代プロ向けゲーミングマウスです。
従来のメカニカルスイッチを完全に廃止し、新たに開発された「HITS(Haptic Inductive Trigger System)」を採用したことが最大の特徴です。
このHITSは、クリック入力を電磁誘導とハプティック(触覚)技術で再現するもので、物理的な接点を使わずに電子的に押下・リセットを制御します。
これにより、クリック耐久性が飛躍的に向上し、入力応答もより高速・精密になりました。
ロジクールによると、HITSはアクチュエーション(クリック反応点)を10段階、リセットポイントを5段階で調整可能。
クリック感の浅さ・深さをユーザーが自由にチューニングできるため、FPSやMOBAなどプレイスタイルに合わせた最適化が可能です。
また、クリック遅延の最大30 ms短縮(メーカー発表値)を実現し、従来機のPRO X SUPERLIGHT 2よりも高速な反応性を誇ります。
さらに、センサーには最新のHERO 2センサーを搭載。最大44,000 DPI/最大8,000 Hzポーリングレートに対応し、0.125 msという極めて低い入力遅延を実現しています。
重量は約65 gと軽量でありながら、バッテリー駆動時間は最大90時間と十分なスタミナを確保。
まさに、クリック構造の革命と高性能センサーを融合した、次世代の競技用マウスと言えるでしょう。
Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEのスペック・性能まとめ
Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEは、クリック構造・センサー・通信性能のすべてを刷新したプロ仕様マウスです。
以下がスペック表になります。
| 項目 | 内容(確定情報ベース) |
|---|---|
| 製品名 | Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKE |
| 発売時期 | 2026年初頭(early 2026 予定) |
| 価格(海外) | US $179.99(約26,000〜30,000円) |
| センサー | HERO 2 センサー |
| 解像度(DPI) | 100 〜 44,000 DPI |
| 最大加速度 | 88 G |
| 最大トラッキング速度 | 888 IPS |
| ポーリングレート | 最大 8,000 Hz (LIGHTSPEED ワイヤレス時) 1,000 Hz (有線接続時) |
| 重量 | 約 65 g |
| バッテリー駆動時間 | 最大 90 時間(ワイヤレス動作時) |
| 接続方式 | LIGHTSPEED ワイヤレス/USB-C 有線 |
| スイッチ方式 | HITS (Haptic Inductive Trigger System) |
| アクチュエーション調整 | 10 段階 (クリック感度) |
| リセット調整 | 5 段階 (戻り位置調整) |
| 対応ソフトウェア | Logitech G HUB |
| カラー | ブラック(初期モデル)/今後他色展開の可能性あり |
性能のポイント解説
「HITS」採用によるクリック応答の新時代
従来のメカニカルスイッチではなく、電磁誘導+ハプティック制御を用いた完全電子式クリック構造を採用。
これにより、物理摩耗の排除・反応速度向上・クリック感の調整自由度が格段に進化しました。
特にFPSプレイヤーにとっては、ラピッドトリガー(押し直し動作)のレスポンスが圧倒的に早くなります。
高精度「HERO 2」センサーで安定したトラッキング
Logitechの独自センサー「HERO 2」は、最大 44,000 DPI / 88 G / 888 IPS というハイエンド仕様。
超高速なマウス操作にも遅延やスキップが発生しにくく、eスポーツ環境での安定性を重視した設計です。
最大 8,000 Hz ポーリングレート
LIGHTSPEED ワイヤレス接続時でも最大 8,000 Hz に対応し、
1 秒間に 8,000 回の入力信号を送信。理論上の応答時間は0.125 msと、ほぼ瞬間的。
この数値はRazer Viper V3 Pro などと同等クラスの最上位性能です。
軽量65 g × 長寿命90 時間駆動
軽量筐体ながら、1回の充電で約 90 時間動作。
ワイヤレスモデルとしてはトップクラスのバッテリー効率を誇り、長時間のトレーニングや大会運用にも適しています。
総評
「PRO X2 SUPERSTRIKE」は、単なるスペック更新ではなく、
クリック構造そのものを再設計した“技術革新モデルです。
軽量化・高精度化・超高レート通信をすべて両立し、
プロゲーマーやFPS競技層に向けた新しい基準を提示しています。
海外価格と日本発売情報
海外価格・発売予定
このモデルは、海外では 米国価格 US $179.99(約 26,000~30,000 円 相当)での販売が発表されており、公式オンラインストアでもこの価格が確認できます。
発売時期は 2026年初頭 が公式にアナウンスされています。
海外の各報道でも、「アナログクリック+ハプティック制御」という革新的な技術を搭載し、eスポーツ競技向けのプロ仕様モデルとして位置づけられています。
日本国内での発売情報
日本国内においては、現時点(2025年11月1日)で正式な「発売日」「価格」「流通仕様(型番/保証)」のアナウンスは確認されていません。
国内メディアも「日本での展開は未定/時期未発表」と報じています。
日本国内版購入時の注意点
- 海外価格を円換算して国内価格が設定される場合、為替・関税・流通コストにより国内実売価格が 26,000 ~ 35,000円 程度になる可能性があります。
- 型番・保証条件・付属品などが海外仕様と異なる場合があるため、国内正規代理店品か並行輸入品かを事前に確認することをおすすめします。
- 発売時期が海外先行であった場合、日本市場への投入タイミング・カラー/付属仕様が異なるケースもあり、レビュー記事ではその点についても触れておくと読者サービスとして優れます。
- 「8,000 Hzポーリング」「HITS(ハプティックインダクティブトリガーシステム)」など、海外仕様で謳われているハイスペック機能が、国内版で同条件かを確認する必要があります。
クリック構造の進化が示す次世代マウスの方向性

Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEの登場は、単なる新製品の発表ではなく、
「ゲーミングマウスの進化方向そのものを示した出来事」として業界内で注目されています。
ここ数年、ゲーミングマウスの進化は「軽量化」「高DPI化」「高速通信化」という物理的性能の向上を中心に進んできました。
しかしLogitechは、あえて次の一手として「クリック構造そのものをデジタル化する」というアプローチを選びました。
この方向転換は、デバイスの感覚を電子的に制御する新しい入力時代の幕開けを意味しています。
業界全体が物理→デジタルへシフト
Razerが光学スイッチ、SteelSeriesがOmniPointスイッチ、Gloriousが8 kHz無線化を進めるなど、
各メーカーが「接点レス」「遅延ゼロ」へのアプローチを模索しています。
その中でも、LogitechのHITS(Haptic Inductive Trigger System)は、
物理接点を完全に排除した最初の本格実装例。
従来のクリック感をハプティック(振動)で再現する発想は、
スマートフォンやVRデバイスの触覚技術と同じ進化の流れに位置付けられます。
つまりSUPERSTRIKEは、
「クリック=メカ的動作」から「クリック=感覚データ」という
入力概念の再定義を行ったマウスです。
プロゲーマーが求める感触の一貫性を実現
物理スイッチは経年劣化や温度変化により感触が微妙に変化します。
しかし電子制御式のHITSは、どんな環境でも同じクリック感を再現できる点が大きな強み。
大会や長期運用でも、クリック感の個体差・経年変化がほぼなく、
競技デバイスとしての信頼性を飛躍的に高めます。
これまで性能と感覚のバランスを取るのが難しかったマウス開発において、
SUPERSTRIKEは触感そのものを制御可能な領域へ押し上げたと言えるでしょう。
「入力体験のカスタム化」が次世代スタンダードへ
HITSでは、クリックの反応点(アクチュエーション)やリセット位置をユーザーが調整できます。
これは単なる感度設定ではなく、押し心地そのものをデジタルで再設計できるということ。
今後はこの発想が他社にも波及し、
「マウスの感触をアプリでカスタマイズする」ことが当たり前になる可能性があります。
SUPERSTRIKEは、そうした感覚のパーソナライズ時代の先駆けです。
SUPERSTRIKEが切り開く未来
Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEは、
マウスの歴史を「物理性能の時代」から「感覚制御の時代」へと導く転換点となりました。
軽さ・精度・レートといった数字の競争を超え、
クリックの感触を電子的にデザインするという発想は、
今後のゲーミングデバイス全体に影響を与えるでしょう。
それは単なる新モデルの登場ではなく、
「人とデジタルの接点を再定義する試み」そのものです。
FAQ|Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEのよくある質問

Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEの発売日はいつ?
A:2025年9月に正式発表され、発売時期は2026年初頭と公式でアナウンスされています。
現時点(2025年11月時点)では日本国内での販売時期・価格は未定ですが、海外ではLogitech公式ストアを中心に2026年第1四半期の販売が予定されています。
旧モデル「PRO X SUPERLIGHT 2」との違いは?
A:最大の違いは、クリック構造の刷新です。
SUPERLIGHT 2では光学スイッチが採用されていましたが、SUPERSTRIKEでは物理接点を完全に排除したHITS(ハプティック・インダクティブ・トリガーシステム)が採用されています。
これによりクリックの耐久性・応答速度・押し心地のカスタマイズ性が大幅に進化しています。
| 比較項目 | PRO X SUPERLIGHT 2 | PRO X2 SUPERSTRIKE |
|---|---|---|
| 発売年 | 2023年 | 2026年初頭予定 |
| スイッチ構造 | 光学スイッチ | HITS(電磁誘導+ハプティック) |
| DPI | 最大32,000 | 最大44,000 |
| ポーリングレート | 最大4,000Hz | 最大8,000Hz |
| 重量 | 約60g | 約65g |
| 駆動時間 | 約95時間 | 約90時間(電子制御) |
SUPERSTRIKEは軽量+超応答という従来の特徴に加え、クリックそのものをデジタル制御する次世代モデルに位置づけられています。
価格はいくらになる?
A:海外での公式価格は US $179.99(約26,000〜30,000円前後)。
ただし、日本では輸入コストや代理店価格が上乗せされる可能性があり、
国内販売価格は3万円台前半になると見込まれます。
現時点での国内販売情報は未発表のため、購入を検討している方はLogitech G公式サイトまたは国内正規販売店の発表を待つのが確実です。
どんなユーザーにおすすめ?
A:特に以下のようなプレイヤーにおすすめです。
- FPS・TPSなどでクリック反応速度を最重要視するユーザー
- クリック感度や反応点を細かく調整したい競技ゲーマー
- 長時間のプレイでもクリック感の一貫性を保ちたいプロ層
- 既存のSUPERLIGHTシリーズからステップアップを考えている方
SUPERSTRIKEは、単なるハイスペックではなく「クリック体験を設計できるマウス」として設計されています。
まとめ|クリックを再発明した次世代マウス
Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEは、
これまでのゲーミングマウスとはまったく異なる進化を遂げた「クリックの再発明モデル」です。
従来のように「軽量」「高DPI」「高速通信」を追い求めるだけでなく、
クリック構造そのものを電子的に設計し直すHITS(Haptic Inductive Trigger System)を搭載。
物理スイッチの限界を超え、クリック感・応答速度・耐久性をすべてデジタルで制御できる点が最大の革新です。
センサーには最新のHERO 2を採用し、
最大44,000DPI・8,000Hzポーリング・90時間駆動というハイエンドスペックも備えています。
プロゲーマーだけでなく、「入力体験の精度」にこだわるすべてのプレイヤーにとって、
新たな基準となるマウスになるでしょう。
2026年初頭に予定されている正式発売に向け、
今後は実機レビューや国内販売情報の解禁も期待されます。
本サイトでも、発売後に国内モデルの実使用レビュー・HITS設定ガイドなどを追記予定です。
クリックの未来を定義する一台として、
Logitech G PRO X2 SUPERSTRIKEの動向に今後も注目です。
こちらの記事もご覧ください。





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